ダヴィンチの研究所

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就職活動記録1

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就職活動記録1

 

 

 

 

1.概要

私はここ最近3, 4月と就職活動に取り組んできた。どの企業に就職するか苦悩の日々が続いた...結果、なんだかんだで就職先が決定したのだ。

ES提出・適性検査受験の波・面接ラッシュとあっという間に私の就職活動は終焉を迎えた。近況を記したいと思う。

 

中学、高校、大学と進んできてその先は、就職である。

働かざるもの食うべからず、職を得ない限り現代の民主主義社会では生き残ることはできない。収入は勿論、やりがいも必要な仕事を得ることが重要である。

 

私は出生から社会人に至るまでを第一の人生であると呼称している。学生→社会人への転換は人生の中でも最も大きな生活の変化の一つであると思う。それ故、就職活動にあたっては慎重な選択が迫られるだろう。人生がこれだけで決まる、とは断言できないが人生の方向性を大きく左右するといえる。私は高校生くらいの頃からこの事実をある程度自覚していた。

 

新卒就職活動を終えるまでは可能性の塊だ。努力次第でどんな企業にも行ける可能性がある、公務員にもなれる、博士に進んで教授にもなれる、弁護士・会計士・建築家などの特殊な職業にも就ける。ニートになることも可能だ。逆に言えばその選択肢は膨大である。

どの道が自分にとっての「正解」なのかは誰にも分からない。

 

今後新卒就職活動を目指す者がいればまずは大枠から将来の道を決めるべきだろう。

 

私は理系の大学院生であるためその方面での就職活動について記述する。

私はメーカーの技術系志望である。 私自身の詳細な就活体験については次記事を参照いただきたい。ここでは就活を始めるにあたって頭に入れておくべき世の中の構造について論じる。

 

2.スペック

具体的なスペックは身バレが怖いため記さないが、ある程度記しておこう(どうせこんな辺境の記事を見に来るもの好きは少ないとは思うが、念のためだ)

・MARCH以上理系大学院生

・実験系の物理学専攻

・TOEIC800点以上

普通自動車免許持ち

・成績は上

・研究成果はあまりなし

 

3.就活第一の選択 仕事の種類

 就職活動をすると決める前に、まずは大まかな自分の将来を決める必要がある。

大学院1年生(あるいは大学3年生)4月になった時に考え始めれば十分である(それ以前でもよい)。

理系として大学院(医学部以外)に入学した瞬間、諸君には次の選択肢が与えられている。

1・民間企業への就職

2・公務員への就職(民間と併用も可能だが、忙しさは1.5倍くらいになるだろう)

3・博士課程へ進み研究者を目指す

4・起業する

5・ユーチューバー・小説家・パイロット・弁護士・会計士・政治家などそのほか特殊な職業を目指す

6・ニートorフリーターになる

 

 

それぞれについてみてみよう

1.民間企業への就職

新卒なら最もこのケースを考える人が多い。世の中に多様な企業があるが、大きくベンチャー企業・中小企業・大企業といったくくりがある。基本的には大企業への就職が吉とされる。というのも、収入が高い、福利厚生の充実、技術系であれば設備が充実といった特長がある。とにかく安定的である。

 

2.公務員への就職

私は公務員を考えなかったためそれほど詳しくはない。

国家公務員(総合・一般・専門)と、県・市の地方公務員(上級・中級・初級)の2種類に大別される。最も難関とされるのは国家公務員総合職、いわゆる官僚である。

文系にとっては最難関といわれるが、理系院生からすると理系の物理区分あるいは工学区分で試験を受けると実は文系のそれほど難関ではない。試験問題は大学院入試に手が生えないか、生えた程度の問題が多い。それに、倍率も文系に比べれば高くない。

平成28年度の人事院のデータによれば1次試験では、大卒で文系(政治法律経済人間科学の平均)が12.3倍、理系(工学物理農学水産自然環境)6.65倍である。2倍近く合格のしやすさが違う。院卒ともなれば理系は3.35倍である。文系大卒の4倍も通過しやすい。国家公務員総合職になりたい、だけなのであれば理系院生が望ましい。

十分な訓練(3か月から半年程度か?)を積むことができれば試験突破は困難ではないだろう。しかし、国家公務員総合職の難しいところは、試験に1次、2次、さらには政策討議試験や小論文と合格したところで官庁訪問・面接で通過できなければ無意味となる。

試験自体は合格さえすれば3年間は有効であるため、早めに受験しておけばチャレンジ回数は増やせる。試験だけでなく、面接も難関であるといわれており、希望の省庁へ行くことなど、いずれにせよ至難を極めるだろう。

 

3.博士課程へ進み研究者を目指す

これも理系院生なら誰しも考えたことのある道ではなかろうか。しかし、それを実際に実行するものはごく一部である。なぜならば、極めてリスキーだからだ。

研究成果をたとえ残すことができ、博士課程を無事卒業できたとしても、必ずしも安定したポストに入れてもらえるとは限らない。さらに年齢的な問題でそこから民間企業への就職はやはり修士と比べると難しい。30歳に至るまで具体的な将来の道筋が確定しないというのも大きなプレッシャーとなるだろう。最悪、教授になれない、大企業にも入れない、といった事態につながる恐れがある。これらのリスクを度外視してでも研究をしたいという強い熱意を持ち、強運を持つ者なら成功者となるだろう。

なお、近年は大手企業も博士の採用に積極的になる傾向があるため、一概には言えなくもなってきている。しかし、若干の改善が見られている程度であり、依然として国内では博士を取り巻く環境は良好とはいえない。英語の才がある場合は海外へ行くことが推奨されるものの、人材の海外流出という面で問題視されてもいる。この状況は文部科学省にどうにかしてもらいたいものである。

 

4・起業する

これはこれでリスキーである。リスクを取らねば大成を成すことはできないが、この起業で成功するには博士以上に高いリスクが考えられる。起業するためには資本金が必要である。また、それほど大きな資本金が集められるとも思えないため、借金によって賄う必要がどうしても出てくる。運が良ければ何回か事業を試せるかもしれないが、失敗するたびに負債は増大する。失敗に回数制限がある上、事業が成功するかどうかも運 によるところが大きい。成功すれば素晴らしいが、失敗した場合6のニート・フリーターよりも悲惨な未来が待っている。

 

5・そのほかの職業

1-4以外にも実に世の中には多彩な職業が存在する。しかし、これらは特別な才能、ないしは資格を要するものが多い。そのため不用意に才能を持たない者がなると厳しい現実に直面する可能性も有る、あるいは資格が必要な場合はそもそもその資格の取得が極めて難しい。しかも職業によっては収入源が不安定化しやすいものもあり、リスクが伴う。

資格なら弁護士、弁理士、会計士、通訳、パイロットなど

才能ならスポーツ選手、音楽家、芸能人、ミュージシャン、芸術家、漫画家、小説家、探検家、冒険家、評論家、ユーチューバーなど

4・にも含まれるであろうが自営業として農家、漁業など。でもこれらは実家を継ぐなどしないと厳しい、アシスタントとして雇われる、などはあるかもしれない

 

6・ニート・フリーター

これになるのは勇気がいる。できれば避けたい職業である。親のすねをかじることで40歳くらいまでは生き残れるかもしれないが、特別金持ちの家系でない限りはそれ以後定職に就くことができず、やがて食費と定住費に苦労して生活保護、ないしはホームレスへの道が待っている。しかしなりたくなくてもやむを得ない事由でそうなってしまうことは人生考えられる。しかし自殺を考えるのはまだ早い。その場合、まずは職探しをすべきだがそれでもなんともできない場合、

・野生で狩猟生活・自給自足な生活を送るのもありかもしれない。

・海外で職探しをする

・人出不足である過疎地域にて農家や漁業の弟子入りする

・腹をくくって犯罪者になる、失うものがないため生き残るために罪に手を染めることもあり得てしまう。犯罪を推奨するわけではない。しかし、最終手段である。自殺とどちらがマシかを考えたとき、自分の命を大事に思うのなら力によって他者を冒涜してでも生き残る野性的な道を選ぶしかないのかもしれない。恐るべき「力の時代」の到来である。万一、捕まっても刑務所でホームレスよりはマシな生活を送れるだろう。まあ、人間を捨ててクズにはなってしまうが・・・

まずは最終手段に出る前にやれること全てを試してみる努力が必須である。その努力をしていないのであれば同情の余地は皆無である。

 

4・就活第二の選択 業種業界の種類

ここでは前節の「1」、民間企業を選択した場合を前提に進める。世の中には多様な業種・業界がある。業種は文系であれば、事務職、営業職など、理系であれば研究職、設計開発職、生産技術職、SEなど。また業界も金融、物流、インフラ、小売、商社、IT、メーカー(機械、電機、食品、化学、薬品、建築、精密機器など)、広告、飲食など多岐にわたる。ぶっちゃけ私はこの中だとインフラ・メーカーにしか詳しくない。だが、物理系の学生ならばこのあたりが圏内になるのではないかと思う。

 どの業種・業種にするか。業界についてだが理系の場合、まずは科学技術を活かすか、それとも鍛えた論理的思考能力を活かすか、それとも全く関係のない職に就きたいかで大別される。技術を活かしたいのであればインフラ・メーカー・ITの技術、論理的思考力をそれ以外で活かしたいのならば金融、コンサルが挙げられる。

 メーカーの技術系ならば、職種は会社によって異なるが、研究・設計開発・生産技術・品質保証・SEなどに大別される。研究職は基本は研究所、そのほかの職種は工場勤務となる。現場の作業員ではなく技術総合職であるため現場に赴く機会は多くはない(設計図との確認など)。頻度は会社によるが某大手電機メーカーの開発職によれば工場内の現場とオフィスの滞在時間比率は7:3くらいらしい。

研究:企業によって定義は異なる。基礎研究のみのところ、あるいは製品化をある程度控えた応用研究か。わりと研究職はフレックスタイムを活用して自由にやっているところが多いように感じる。しかしそれも財務状況の良い会社であるが故であり、そうでなければ雰囲気はよくないかもしれない。また、成果が一層求められる職種であるため成果を万一出せなかった場合、苦しい立場(「出向」など)に追い込まれる可能性も有るが、これもやはり会社によるだろう。

設計開発:こちらは既存の技術が存在しており、それを活用して魅力的な製品を開発していくというもの。設計職は3DCADを駆使してモノづくりを行う会社が多く、パソコンとずっとにらめっこ、というケースもある。また、実際の製品を使う実験・測定が中心の開発職もある。これも企業によってまちまち。この辺は社員懇談会などで探ってみるとよい。

生産技術職:その名の通り、生産設備の整備・開発である。現代は目まぐるしく需要が変化している時代である。お客様からの製品に対する要求も頻繁に変化する。大量生産するためには生産設備は頻繁に改良・改修・新規開発が必須となる。そのため生産技術は直接会社の生産する製品そのものには携わることはできないが、製品を作るために必要な機械を作ることはできる。よく工場見学で見る生産設備の機械は生産技術職の努力の結晶だ(外注で入手しているものも多いであろうが)。その意味では、機械いじりが好きならば意外と生産技術職も面白そうではある。事実、多くの製造業は設計開発ばかり人気であるため、生産技術職の数が不足しており、積極的に生産技術職への応募をアピールしているように見受けられた(特に自動車関連のD社は生産技術採用に積極的な印象を受けた)。

品質保証:製品の品質を調べる。出荷の有無の権限を担う役職であり意外と重要ポジション。責任は大きい。製品が大きい場合、現地での試験・品質チェックも主導する。しかし、上流の開発に比べて新たに自分でモノを形作ることはできないため、モノづくりをしたいなら避けたいポジション。

 

5・私の就職活動

私は2019卒ということになる。つまり3月就活解禁だ。経団連によれば6月には選考開始であるため、3か月間の戦いということになる。長い...

しかし、どの企業を目指すにしろ、大方4,5月には大勢が決まってしまう。実際、こうして私も4月中旬には事実上就職活動は終了している。特にメーカー技術系志望の場合、推薦・自由選考を問わず4月には内々定が出る会社が多い!!事実上、経団連の意向は無視されているのである(6月以前の面接は「面談」と書かれていることが多い。事実上、面接と同義であり、立派な選考活動である)。就活は極めて短期決戦だ。

 私は大手メーカー技術系の研究職ないしは開発職で応募した。理系院生の王道コースは研究職だが、成果に追われる日々も長い目で見ると苦しいと感じ、開発職での応募を決めた。詳しい就活の推移は次レポートにて記述しよう。