ダヴィンチの研究所

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世界三大苦痛に関する研究

 

 

今日は世界三大苦痛を取り上げる。

 

私の父が最近再就職を果たしたが、隣のおっさんが尿路結石らしい。それはものすごい激痛だとか...

 

さて、「痛覚」とは我々の身体に異常が起こっていることを知らせるセンサーであり、我々の命を守るはたらきをしている。痛覚がなければ無意識に多くの人が亡くなることになるかもしれない。しかし、皮肉なことに我々人類は知覚が鋭すぎる・自我を持つがために、この「痛み」を特段嫌う。そのため、極力けがをして痛みを伴わないようにしている。人が「死」を最も恐れるのは、死んだ後どうなるかとかではなく、死に際に必ず伴うこの「苦痛」を恐れているからだ。だが、時に人は事故・病によってこの「痛み」「苦痛」と向き合わねばならない場合もある。

意図せずして起こる痛みの中でも世界三大激痛と呼ばれるものがある。今日はこれらを紹介するとともに、これらに遭遇しないための作戦も提案したいと思う。

 

1.尿路結石(Kidney Stone disease)

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http://juntendo-urology.jp/disease/尿路結石/ (順天堂大学医学部附属順天堂医院泌尿科より引用)

全長2cm程度。こんなものが腎臓や尿管に詰まるのだからエゲツない。。。

 

冒頭に紹介した尿路結石である。その名の通り、尿路・腎臓管・前立腺・膀胱管に何らかの原因で石がつまってしまうことである。狭い管の中に大きな石が詰まる...うーん、なんとも痛そうである。男性は40歳、女性は50-70歳で発症するケースが多い。

症状としては、排尿が十分できないことによる腎臓への逆流・内圧の急上昇によって、腹部・腰部・背中の激痛、血尿、外陰部の激痛、血尿を引き起こす。最悪である。失神することもあるらしい。

 

その形成は動脈硬化と似通っており、メタボが原因の一つである。体外より衝撃波によって破砕する技術が発達したため従来よりは治療は容易になりつつあるようだが、依然として再発することもあり、過酷な苦痛を伴う。この体外衝撃波破砕技術はもともと、衝撃波で潜水艦を破壊する軍事兵器化を目的とした技術だったが実用化がとん挫して医療技術と化した経緯がある。やはり、軍事技術は科学技術と密接だ...

 

さて、この恐るべき病を避ける方法だが、以下の三点がよく唱えられる。

・水分をよく摂取する=頻繁に排尿することで尿の石化を抑える

・肥満にならないこと・脂肪を取りすぎない・ビール飲みすぎ注意=動脈硬化と同様

・食生活は良好に

・軽い運動=運動によって結石が砕けやすくなる

・カルシウムを適度に摂取する=ホウレンソウやキャベツなどにシユウ酸が含まれ、このシユウ酸は主要な原因物質といわれている。さすがに野菜を摂取しないわけにもいかないためシユウ酸を吸収するカルシウムを適度に摂取することが望まれる(過剰摂取は逆に結石を促進する)。

 

2.心筋梗塞(Myocardial Infarction)

 

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これもまた有名な病気である。心筋へ酸素や養分を供給する冠動脈が何らかの原因で詰まり、心筋が壊死し、心臓の動きを停止させるものである。狭心症はこの前段階の症状である。

一度発症すると、強烈な胸の痛みが15分以上、場合によっては数時間続くこともあるという。持続時間が長い場合、失神することもあるという。なお患者の20%程度は無痛性心筋梗塞であり、こちらは痛みがなく幾分か楽に思えるが発見が遅れるため致死率は高い。「痛覚」はやはり生命を守る重要な感覚であるようだ(とはいえ、やはり人間は苦痛を恐れる)。

男性の方がリスクが大きいとされ、45歳以上ならば注意が必要である。

予防としては、

・肥満、脂肪を控える=動脈硬化を防ぐためにも

・喫煙を控える

・ストレスを溜め込まない=ストレスは自律神経系に大きく影響、心臓へも悪影響を与える

・高血圧は危険信号

といったことが検討される。

 

原因は動脈硬化、あるいは他の病による血栓の生成が多い。

突如として心筋梗塞に襲われるケースが多いらしいが、前兆もないわけではない。

 

けやき坂クリニックhttp://www.keyakizaka.com/column/cardiology/290-warning-signs-of-angina-pectoris/によれば初期症状として

・胸が締め付けられる違和感、鋭い痛みはない、なんとも言えない感覚らしい

・数分程度その違和感は持続する

があるものの、これはかなり気づきにくい。

 

また、これらの発作は特定のきっかけが元で発症することが多く、緊張、緊張からの解放、寒さ、タバコなどがある。

例えば冬の日、タバコを吸いに外へ出て一服したところ発作が起こった、などということは代名詞的な発作の例らしい。

 

3.群発頭痛(自殺頭痛)(Cluster Headache)

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群発頭痛を再現した絵。http://karapaia.com/archives/52164495.htmlより引用。著作権上、引用元を記しておいたが、この絵の作者が誰なのかは引用元でさえ分からないようだ。

 

三番目はこの群発頭痛。あまりの痛さで自殺したくなるほどの痛みらしく、自殺頭痛とも呼ばれる。目を抉られているようだと形容されることもある。偏頭痛と同じく片側のみに起こるが、じっとして痛みが引くのを待つではなく、患者はのたうち回るという。恐しい。

 

群発、と名前にあるようにある一定の期間に集中して発作が起こる。この期間は群発期と呼ばれる。発作の時間は15分程度から3時間以上など様々。群発期にはその発作が毎日何度も起こる。20-40の男性に圧倒的に多い。偏頭痛自体は女性に多いが、群発頭痛は男性に多いのだ。 

 

明確な原因は不明であり予防策も不明。男性ホルモン説、遺伝子異常説、体内時計異常説などあるが、はっきりしていない。痛みの根源は、脳内の血管の拡張のせいだと考えられている。一定周期におおよそ決まった時間帯に起こるため、体内時計とは大きく関係していそうだ。

それまで偏頭痛の経験がなくとも、突如発症することも多いという。

 

治療法は確立されておらず、発症した場合、とにかく耐えるしかない。頭痛頻度を抑える薬はあるが効果は限定的。発症したら苦痛が永遠に続くこととなる極めて凶悪な病だ。

 

一部のキノコに含まれるシロシビン、麻薬の一種であるLSIは群発期の頻度を大幅に減らすことがあるという。これはまだ研究段階だが、研究の発展が待たれる。 

 

私も強烈な偏頭痛に襲われたことが人生で3度もある。その時は群発頭痛ではないかとヒヤヒヤしたものである。しかし、のたうち回るほどではなかったため、ただの偏頭痛だと思うが。大学三年まで一度も発症したことがなかったのに突如発症したことは何か関連性がないともいえないかもしれん。

 

1回目は大学三年の時。当時は久々に始めた遊戯王に夢中になっており、デッキを練るために朝6時まで練り続け、12時に目覚め友人と大学で遊戯王をしていた時だった。突如強烈な頭痛と吐き気に襲われ嘔吐し、保健室に行ったが2時間程度で収まった。これは寝不足によるものだと思った。

2回目は大学院1年生の時、自宅にいる時急激な頭痛に襲われた。こちらも冷やした枕で寝続けたら2時間程度で収まった。この時の原因は不明である。

3回目はつい最近3月中旬、就活でJR東海のリクルーター面談の帰りの最中、電車に乗っている時閃輝暗点に襲われた。閃輝暗点とは、視界が急に眩しくなり奇妙な光の点が見える現象である、偏頭痛の前兆とも言われる。こちらも後々詳しく記事にしたい。これはストレスで疲れているからだろう、と思っていたが。軽い頭痛が10分くらいだったがあった。気を失いそうになるほど奇妙な感覚に襲われたが、当時はここで病気になったら就活に支障が出ると思い、気合いで気を失わないようにしていたら30分で収まってしまった。一体あれは何だったのか。まあわりと気合いでうおおおと耐えるマインドは大切だと思った。

 

とにかくこの『自殺頭痛』の恐ろしいところは、原因不明・予防方法不明・治療不明の三点揃いのところである。この病にだけはかかりたくない!

 

4.番外編 歯にフツ酸

これはよく痛みランキングの最上位に上がる出来事である。なんでも被害者が痛みのみで死亡してしまったためだ。

1982年に発生した八王子歯科医師フッ化水素酸誤塗布事故が由来となっている。当時3歳の女児は歯の治療のため八王子市内の歯科医院に訪れていたが、そこの当時69歳の医師は女児の歯にある液体を塗布した。女児は辛いと訴えたものの、医師はさらに塗布を続け、女児はやがて転がり落ちて痛み苦しんだという。そしてやがて死亡した。

医師が誤って塗布したものはフッ化水素酸であった。誤ってしまった原因は、注文ミスと瓶表示の読み違えの両方であるそうだ。不運な事故である。

話が派生してフッ酸を塗りつけたら直後に2m飛び跳ねて即死したとかいう話が出回り、痛みランキングの上位に来ることがある。さすがに2mは驚きである。

 

さて、諸説あるもののいかがだっただろうか、三大苦痛。

週刊現代の記事http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50215によれば、医師から見た痛い死に方の病気ランキングが載っている。こちらもまた上記の三大苦痛とは別のものがたくさんある。痛い病気はたくさんあるようだ。

できるだけこれら苦痛の伴う病になるのだけは避けたいものである。

群発頭痛はどうにもならないが、尿路結石と心筋梗塞はある程度予防できる。どうにもならないこともあるが...

とにかく、肥満には注意しよう。肥満はどの病のリスクにもなりあるようだ。生活習慣、食習慣と相応に重要なようだ。