大企業面接質問集
久々に就活の記事となる。
就職活動に対して思い当たった点は数知れず。色々情報を書いていきたいところだが、なかなか書き切れていない。
私が以前書いた上記の記事に書いてある通り、私は2019卒の理系大学院生として今年、就職活動を行い、理系にしては受けすぎるくらい企業を受けた。心配性・用心深い性格が災いしている。
ESを提出した企業の数は30社にも上る。
比較的高学歴層の理系院生はせいぜい5-10社もないくらいが平均的であろう。
私はなぜこんなに受けたのか...
実は兄が就職氷河期に就活に苦労しており、50社以上出していたと聞いていた。それも相まって当時の状況を思い出して私は油断しないようにしたのだ。
1.2019卒の就職活動
今年度は売り手市場。理系院生ならなおさらだ。実際、就職活動をしていて、ESは8-9割通過、面接も受けたものは8割くらい通過した。理系はただでさえ不足している上、技術者不足だということはよく伝わった。2019卒の就活では。
結局多くを辞退する羽目になってしまったが...
ESを多数だしていいことは多い。選考に通りやすくなるだけでなく、以前紹介したような「就活ビジネス」をのちにすることも可能だ。就職支援サイト「Unistyle」, 「One Career」ではほぼ全企業のESを募集しており、ESは売却できる。私の場合、25×2個くらいESを提出できる。1個300円で取引されているため計15000円ほど売り上げることが可能だ。面倒くさくてまだ半分も売却していないが。
その他、アンケートや外資就活のキャンペーンなどでもそれなりに収益が得られる。就活が終わってもESのデータは保管しておくこと!!
余裕があるならばESを書いておいて損はない、とはいえ本命に支障が出ない範囲で行うことが大前提だ。
2.2019卒 就活面接質問集
さて、話がそれまくったが、、、、
本題である。上記の事情もあったため、私は企業を多数受けた。故に、私のできることは情報を少しでも後世に残すことだと思った。
そうすれば受けたかいもある。とはいえ、面接を受ける前に辞退したところが大半であるが。
私は完全にモノづくりがしたかったため大手メーカー中心で受けている。そのため大手メーカーが多いが...企業名は一部伏せることにする。
では以下の質問群が今年度、いくつかの大企業で理系院生の就活生に対してなされた質問(インターンは除いて本選考のみ)などである。就活生、特に理系の諸君は参考にしてみてほしい。右に附属する数字は〇次面接を表す(書いてないのもある)。前問に対する深堀質問などもあるため人によって聞かれることは変化するとは思う。
なお、逆質問はどこでもほぼ必ず聞かれるためここでは割愛しておく。
以下に提示した質問全てにスラスラ答えられれば、一部の難関企業以外の就活面接は攻略可能であろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇BB
・就活の目的は?あなたにとって就活とは 1
・就活に軸とは 1
・学生生活のワークライフバランスは問題なかったか 1
・学業以外で取り組んだことは 1
・インターンはどこへ行った 1
・自己紹介と志望動機を3分ほどで 2
・研究内容 2
・どうやって制御しているの 2
・説明会はどうでしたか 2
・学チカ 2
Sバンク
・自己紹介 1
・学生時代頑張って取り組んだこと、なんでもいい、学業じゃなくてもいいよ? 1
・研究はどうしてそのテーマを 1
・他のテーマと迷ったりしなかったか 1
・いつテーマを決めたのか 1
・大学院進学は決定していたのか 1
・研究で苦労したことは 1
・疲れた時はどうやってリフレッシュするか 1
・自分でトライしてから助言を上に求めると言ったが、どの段階で求めるか 1
・研究でうれしいのはどんな時か 1
・班は何人か 1
・部屋の温度は適当か 2
・面接は緊張するか 2
・他にも面接を受けた経験はあるか 2
・周りの人は就活どんな感じ 2
・待合室で流れてたムービーは見てた?何が書いてあった? 2
・自己紹介と学チカ 2
・専攻ではどんな勉強をしたか 2
・研究テーマはどうやって決めたか 2
・研究はどういうところが大変か 2
・問題が発生したらどう解決するか 2
・研究以外に頑張ったことはあるか 2
・インターンではどういうことをしたか 2
・サークルは何かやってたか 2
・志望動機 2
・プログラムの経験はあるか 2
・どういうことをしたいか 2
・弊社のイメージは 2
・弊社の製品やニュースで気になることはあるか 2
・仕事をする上で気になることは何かあるか 2
・お客様に役立つことをしたいか 2
・自己紹介 3
・研究は何をされているか 3
・研究は何に使われているのか 3
・研究で困難だったことは 3
・研究が行き詰った時は 3
・どうしてそのテーマを 3
・どうしてその専攻を 3
・実際専攻を学んでみてどうだったか 3
・研究は何人でやっているか 3
・サークルはどんな感じだったか 3
・周りからどのようなひとだと言われるか 3
・就活の現状は 3
・志望動機 3
・今後モバイル通信はどうなると思うか 3
・長所短所は 3
・第一志望か 3
T社
・今日はどうやってきたの
・志望動機
・研究内容は
・どういう分野に興味があるの
・どういうことを勉強してきたか
・研究で工夫したことはあるか
・何人で取り組んでいるのか
・自分のどんな強みを研究に活かせたか
・他の同業他社を志望しないのはなぜ
・色弱や皮膚炎症などはありますか
・自由応募だけど、推薦はとらなかったの
・ うちは第何志望くらいなのかな
・説明会はどこの会社に行っことある?
H製作所(鉄道水戸事業所)
・自己紹介と研究内容について3分ほどで説明して
・先輩と研究は取り組んだか
・研究職寄りに見えるが設計をやりたいのか
・志望動機は
・選考状況は
・どういうことをやりたいか、またそれはなぜ
・学生時代に完成させたものはあるか
S社
・志望動機
・どの分野をやりたいか
・第一志望か
・研究内容
・研究はどのくらい進んでいるのか
・いつまでに終わらせるのか
・波長はどのくらいなのか
・学チカ
Tエンジ
・AIについてどう思うか
・外国人と給料が異なるがその違いはどう保っていくべきか
Sニー
・研究内容
・それはどういう原理か
・研究テーマを選んだ理由
・研究で工夫したこと
・研究は何人で?
・研究で苦労したことは
・研究室の人数・構成・困った時に聞ける人は何人くらいか、聞いたことはあるか、どんなことを聞いたか
・研究は何に応用されるのか、これからどういう応用を目指したいのか、実用化するなら課題は
・後輩の指導はどうしているか
・どんな困難があってどうやって解決していたか
・困難でどうにもならない時はどうするか
・希望部署では何をやりたいと思っているのか
・第1~3希望の部門のおおまかな理由
・興味のある製品にイメージセンサを挙げているが?
・人、カルチャーを大事にしているとESに記載があるが
・就活で企業を選ぶ際に重視することは
・海外経験は、語学力は
〇AXA
・自己紹介 1
・専攻内容 1
・専攻をどう活かすか 1
・研究テーマを選んだ理由 1
・何人でやったのか 1
・研究の予算は、どうやって捻出したか 1
・博士にいかないのか 1
・なぜ第一志望の分野を志望するのか 1
・海外経験は 1
・勤務地は問題ないか 1
・人生で一番の失敗は 1
・選考状況は 1
・研究内容と専門性についてアピールせよ 2
・研究内容で困難だったことは 2
・研究のメリットは 2
・研究リーダーとは具体的にどんな姿を目指したいのか、サークルの話と関連付けられるか 2
・LEOは国が撤退しつつある分野だ。それでも民間より国にこだわる理由は 2
・研究内容を簡潔に 3
・研究の現状の問題点、改善すべき点、オリジナリティを答えよ 3
・実現したいことは何か、どういう力を活かしていけるか 3
・輸送機をどういう形にしていきたいか、理想的な形があれば具体的に説明せよ 3
・研究室はどうして選んだか 3
・研究は何人でやるのか 3
・専攻が異なるが 3
・志望分野以外の分野はどうか 3
S重機械 1対2のグループ面接
・研究内容
・志望動機
・どんな分野に興味があるか
・説明会には来たか
〇GC
・会社選びで重視することは何
・ワークライフバランスを重視するというが、研究では何時間も実験していたんでしょ?仕事ではなぜワークライフを重視するのか
・どんな装置を使うのか
・企業での研究開発のイメージは
・選考状況は
・志望業界が幅広いのでは
・英語に支障はないか
・どういう仕事をしたいか
・福島か静岡勤務になるがそれでもいいか
Kノルタ社グループ面接1対3
・学チカ 1
・志望動機 1
・長所短所 1
..........
いかがだっただろうか。覚えている限りで当時メモしたものだが。結構そのまま書いたつもりではある。他にも受けた会社はあるが、とりあえずこれだけ公開しておく。
少しでも参考になれば、と思う。
何か質問があれば気軽にコメントを。
JAXA 就活2
1.はじめに
さて、今日はJAXAの1次面接についての体験記を記したい。
2.一次面接
無事、ESに通過した私は1次面接に来るよう指示された。また、面接に行くまでに適性検査を受けておくよう指示される。1次面接の結果と適性検査を加味して選考するらしい。
ESの結果連絡が4/13と遅めであり、この頃には私はすでにいくつもの企業の面接を受けていた。そのため、ESの内容をよく見返す・基本的な想定質問の対策を考え、それほど緊張することもなく当日を迎えた。
当日、お茶の水の会場に到着すると、まもなく部屋へ案内された、部屋には6人の男女。待合室である。物理系が私含めて2, 航空宇宙が1, 電気系が1, 化学系が1, 航空宇宙博士が1の6人構成。実にいろいろな専攻の人をES通過させていることが分かる。
実はこの選考、GD(=グループディスカッション)もあったのだ。待合室にはそう書かれたホワイトボードがあり、当日初めて知ったという者が多かった。今年から導入されたのだろうか。
まもなく7名の人事がクリップボードを抱えて入室してくる。1人の人事がGDの内容の説明を行い、速やかに選考が開始された。
GDのテーマは
「JAXA理事長に必要な資質として最も重要なものはどれか?」
であった。
・将来へのビジョン
・コミュニケーション能力
・チャレンジ精神
の3つの中で議論し、結果を1つに理由と共にまとめる、という内容だった。制限時間は15分。
私にはGDの経験も何度かあったため、議論を進めるのは簡単だった。
まず秒で手を挙げ、司会をすると名乗り出た。
次に適当な隣の人物にタイムキーパーを指定し、前の人物に書記を指定した。彼らはすぐに了承すると、私はやや離れた位置の人物に「どれが重要だと思うか?」と質問した。この流れはほんの開始数秒で行われた。
実はこのような流れはGDでは重要であり、基本的には「司会を名乗り出て、役職を指定し、案がすぐに思い浮かばない場合は自席から少し離れた人物に意見を求める」ことが威力を発揮する。人狼ゲームみたいなものである。まず司会に出ることで進行はスムーズになる。それに案が思いつく場合はすぐに意見を言えるし、思いつかない場合はやや離れた人に求めることで自分が考える時間を作ることができるのだ。やや意地汚いやり口に見れるが、これは「選考」、「競争」なのだ。このようなテクニックは重要である。
各人の意見を聞き、必ず毎回相槌を打ち、時々意見への同意や賛成、理由などを言えそうなときは挟む。そして自分の番になったら意見を言う。
私は「ビジョン」こそが理事長に求められると回答した。なぜなら組織のリーダーを務める人物は組織の将来を左右する人物であり、その人物には明確なビジョン、すなわち計画の保有が必須であるからだ。理事長すなわちリーダーに求められるものはビジョンに他ならない、というような感じのことを言った気がする。
その後、いくつか反対意見もあったが、書記の方にまとめてもらい、結局私の提案した「ビジョン」が最も重要だという結論に至った。
書記の方は比較的小さい字で書いていたが、全員に見せる必要があったため、もっと大きく書くように私は促した。そう、書記に選ばれてしまった場合は大きな字できれいに書くべきである。大きすぎるくらいがいい。
GDの役割は司会>発表者>タイムキーパー=役無しの順でお得であると思う。GDをもしやる機会があれば「司会」を名乗り出ることをおすすめしたい。
10分で議論して、5分で結論をまとめた。また、発表者までやると独占的になるため、発表者だけは募集をして他の方にやってもらった。以上で無難にGDを終えることができたのだ。
その後は1人につき1人ずつ人事がついて1次面接の部屋へと案内されるが、このGDの流れは比較的好評で「いつもこんな感じでGdやってるの?いいですね」と言われた。この方法はかなり有効であることを改めて認識したのであった。
そして、1次面接が始まる。
面接は1対2であり、
面接の質問内容は以下のような感じである。
・自己紹介、専攻内容
・専攻をどうJAXAに活かすか
・研究テーマを選んだ理由
・1人で取り組んだのか
・研究の予算は、どうやって捻出を
・博士課程に行かないのはなぜ
・志望するのは輸送船のロケット?電気系?具体的に教えて
・海外経験があるそうだが英語はどのくらい話せるのか
・勤務地は問題ないか
・他社の選考状況は
・人生で一番の失敗は
・他のメーカーとJAXAの違いは何だと思うか
・要素研究、すなわち新たなに何か技術を作ることはやらなかったりするが大丈夫か
・聞きたいことは(逆質問)
私は「目標」すなわち夢を持つことが大事だと思っている。御機構では夢としてどのようなことを思い描いている方が多いか?
宇宙ビジネスの拡大が取りざたされているが御機構の今後のビジョンは?
を聞いた
このように、実に非常に多数の質問がなされ、矢継ぎ早に20分間面接が行われたのだった。
これが初めての面接であれば、私がかつて受けたM電機のように悲惨な結果となっていたかもしれないが、この時はすでに4月23日。
ほとんどの企業の最終面接が終了し、私は面接対策が1通り済んでいた。
そのため、臨機応変にこれらに質問に対応することができ、面接官も時々笑みを見せるなど手ごたえは上々であった。
唯一返答に困ったのは「人生で一番の失敗」。色々失敗したことはあるが、一番はなかなか難しい。とっさに出たのが「50万円もする実験機器を破損したもの」と口走ってしまい、笑われた(笑)、まあ「研究でなかなか成果が出なかったこと」ていえばよかったんだが「失敗」という言葉にとらわれすぎたのかもしれない。とはいえこの質問も笑われる程度で終了。
実際、4日後に通過の結果が来たのであった。
1次面接はなんだかフランクな雰囲気だったが、2次面接からが鬼門である。実際、2次はかなり苦しめられたのだ。それはまたいずれ別記事で。
JAXA 就活1
1.はじめに
私はつい最近まで就活をしていたが、密かにチャレンジしていた企業がある。
「JAXA」である。日本唯一の宇宙航空の研究開発機関である。
理系なら憧れを抱いたことがある人もいるんではないだろうか。
私はやや憧れがあって中学の頃の将来の夢なんかにJAXAとか書いた気がする。
しかしどうせ行けないだろう、と思い込んでいたため就活の時は民間の大企業しか考えていなかった。
とはいえエントリーくらいはしてみるか、と思い立って技術系で応募した。採用されるなら修士課程の場合、平均的に例年25名程度しか採用されない、実に狭き門である。
そして、ESが通過し、1次、2次と通過してついに最終まで進んでいたのである...
ところが!!
残念ながらつい最近、お祈りメールが来た!!
うおおおおお!
ダメ元だとはいえ、最終まで行って落選するとなかなか悲しい。
この私を採用しないとはこの機構、後悔するぞ...w
私は総力を尽くしたつもりだったが敗北した要因もなんとなく分かる気もする。最終まで進むことができてとりあえずよかった。
そこで、JAXAへ就職したいと思っている大学生・大学院生も多いと思うので、私の選考体験を本ブログにまとめてみたいと思う。
私も面接の前なんかは選考体験記をネット上で探したものだが。技術系の最終選考までの体験記はせいぜい2件しか見つけられなかった。私の経験が誰かの夢の実現に役立ててくれれば、と思う。
というわけで今回はそのシリーズの第一弾。
「ES・適性検査」である。
この2つの他、説明会の様子や企業研究も載せておこう。
2.解禁後の動き
3月1日に就活が解禁され、すぐにプレエントリーし、速攻予約してまず私は説明会に出席した。3/6のことである。
まずはムービーを閲覧し、企業説明を受け、その後は職員らと座談会を行う。
JAXAは全部で1500名程度の職員が在籍し、予算は約1500億円である。NASAが2兆円ほどであることを考えると、ずいぶんな差である。これほど差があるのか...と驚く。
JAXAは技術系の場合、
・有人宇宙技術部門;宇宙ステーションの宇宙飛行士の装備品、生体管理、医療関係、将来の有人探査計画
・宇宙科学;天体、宇宙の起源、隕石、観測など宇宙の科学全般
・航空技術部門部門;航空機の設計・開発・計画。次世代超音速旅客機の計画など。ただ世界ではボーイング社が圧倒的に高い民間・軍用機製造技術を持つため、それには及ばない説もある。
・研究開発部門;多様な研究開発。基礎から応用まで。輸送技術などから宇宙太陽光発電とかも。宇宙エレベーターはやっていない。
・宇宙探査部門;「はやぶさ」など惑星探査機関連
・第二宇宙技術部門;忘れた(笑)
の部門に分かれる。
①専門能力、②提案力、➂自主性
の3点を重視ポイント、としているらしい。
技術系職員と座談会を行ったが、専攻は航空宇宙・機械工学・電気系など機電系しかいない印象。私は工学よりではあるが物理系であったため、本当に選考通るのかな?とか思ったが、職員に尋ねると、物理でも大丈夫、だという。
一応、「専攻による差別」は行っていないらしく、「その専攻をJAXAの何に役立てることができるか」を見られているらしい。まあこれは後で選考していく中で知ったのだが、たぶんこういう意図があった。
質問すると名前を職員の方がメモしていたので、「質問した方がいいかも!」
職員の方はなんかコンテストの優勝経験があったり、自分で部活を立ち上げたり、特殊な技能資格を保有していたりと、学歴や成績だけでなく何かに秀でてそうな人が多かった印象がある。うーん、この話を聞いた時点で私は厳しいかも、とは思った。私はサークルの幹部経験はあるが、その程度である。
以下に座談会で話された職員の話・質疑応答・コメントとかを適当に書いておこう
・意外とコミュ力高い人多い
・役所みたいな雰囲気だと思っていたが研究開発の雰囲気はやはり強い
・アカデミックの人・教授とかに助言をもらいに行くこともあるが、そういう人はとがってて大変
・入社3-4年の若手が多め
・メーカーの人と関わる機会多い(たぶんM重工、M電機とかかな)
・勤務地は調布、筑波、相模原、仙台、鹿児島、種子島など。だいたい筑波と相模原っぽい。勤務地の希望はわりと柔軟
・5年ごとに部署変え
・学士でもたまに入る人いる
・有人系はスーツ、相模原は私服勤務が多い
・博士を入社後取ることも可能
・1次面接はなごやか、2次3次は厳しめ、「一番ではなく二番にやりたいことは?」という質問が印象的だったらしい。「もし宇宙じゃないなら何をやりたいか」とかも聞かれたとか。
・宇宙飛行士にも会うことができる
とかいう感じ。私のメモ帳に記録されている限りでは。
3.近年の宇宙事情
さて、選考情報を話す前に、まずは世界と日本の宇宙業界の事情について企業・業界研究?として話しておきたい。こういう事情はJAXAを受けるなら知っているべきだと思うが。まあ結構長文なので飛ばしてもらってもかまわない。私の知識をかけるだけ書いた。
ーーー
さて、今までの時代は「宇宙」はビジネスとは一切関係なく、米露冷戦下の技術競争・「宇宙」という謎の空間に対する調査が目的であった。そのため、アメリカ合衆国NASAをはじめとしてヨーロッパのESA、ロシア連邦のロス・コスモス、日本ではJAXAなど国の研究機関が中心的に携わってきた。しかし、近年は事情が一変しつつある。
1990年代は、冷戦終結、チャレンジャー号・コロンビア号事故に伴うスペースシャトルの信頼失墜と廃止、また宇宙予算の低減などによって宇宙開発は停滞したかに見えた。
2000年代は「宇宙の先を探査する」よりも「無重力空間における人間の生活」をまず重視し振り返る体制へと変化した。というのも米露冷戦が終結することによってロシアが保有し続けてきた「宇宙ステーション」技術が西側諸国にも共有されるようになったのだ。映画「アルマゲドン」でもロシアの宇宙ステーションが出てくるが、そう、実は冷戦後半期はアメリカ合衆国がスペースシャトルによる宇宙への探査を重視する中、ロシアは宇宙ステーション技術を比較的発展させており、宇宙ステーション「ミール」などは有名である(すでに寿命を迎え大気圏突入により破棄されている。ロシアも「ブラン」というロシア版スペースシャトル計画を持っていたが、ソ連情勢の悪化に伴って実現は夢に消えた)。
これが現在のISS、「国際宇宙ステーション(International Space Station)」の発端である。そんなISSも10余年の歳月を経て2011年に完成した。つい最近、金井宇宙飛行士が地球へ帰還した。このように日本からも宇宙飛行士が隔年くらいでISSへ行っている。これは日本がISS建設にあたって技術供与をしてきたからだ。ISSの建設には実に多数の国が関わっており、中でも日本は物資の輸送船「こうのとり」などで資材供給を支援してきた。おかげで、現在もISS居住施設や実験施設「きぼう」などを日本が利用できる。日本はH-1, H-2A, H-2Bと輸送ロケットを発展させてきて、近年は打ち上げ実績は実はかなり良く、ここ最近30回の打ち上げでは95%以上の成功率を誇るという(とはいえ、人を載せることを考えると95%でもまだ危険ではあるが)。
さて、2010年以降はスペースシャトルが2011年退役して以来、「国が主導する」
よりも「民間が主導すべき」という機運が高まる。2018年現在に至るまで、そしてこれからもアメリカ合衆国では民間が力をつけてくるだろう。話題を呼んだのはつい最近、今年2018年2月6日、イーロン・マスク氏率いる「SpaceX」が実行した「ファルコンベビー」打ち上げ。自分の保有する「テスラ車」を宇宙空間に打ち上げるという大胆な計画を実行し、成功した。その車は今も宇宙を彷徨っている。しかも4月には帰還型ロケット「ファルコン9」が打ち上げからの帰還に成功している。アメリカ合衆国主導の支援・NASAの技術支援もあってか、着実に民間企業が発展している。この他にはアメリカ合衆国には多数のベンチャー企業が存在している。
日本ではどうか。ロケットの製造はM重工が積極的に行ってきたものの、設計・開発はJAXAに依存している部分も多かった。しかし、今後JAXAはM重工に大部分の設計
開発を委託していくという。H-2Bのさらなる大容量化・低コスト化を目指したH-3ロケットの開発は、その多くをM重工に委託されている。2020年頃打ち上げ予定らしい。
ベンチャーはどうか。ほりえもん、こと堀江貴文氏が出資する「インターステラテクノロジーズ」が奮闘しているものの、4月の打ち上げは失敗。まだ宇宙空間へ到達したことはない。また、この他には宇宙開発に名乗りを上げている企業は見当たらない。アメリカとは大きな違いがある。
今後、JAXAは民間の力をつけていくためにも率先的な技術供与・民間支援を行っていくと予測される。そのため、メーカーへの出向の機会も増える。また、事業としての戦略も「宇宙空間を探査していく」よりも「ビジネスとして宇宙をどう活用できるか」の方面にシフトしていくはずだ。日本政府も宇宙基本法を2008年に制定させて以来、民間企業等の団体がロケット等の飛翔体を打ち上げる基準を緩めにし、打ち上げを積極的にできる環境を作ろうとしている。
故に、JAXAの「宇宙機関」としての地位は低下していき、民間が主体的になっていく可能性は考えられる。とはいえ、当分は必須とされる存在であるだろうし、「研究機関」としてその「技術」を供給していく存在、となるかもしれない。つまり、選考においては「宇宙に夢があるから」「未知なるものを切り開いていきたいから」のような志望理由は重視されず、「宇宙を用いてあなたは何がしたいのか、できるのか」を騙る必要がある、と類推できる。実際、私は説明会や選考を通してそのような印象を受けた。
ーーー
4.ES・適性検査
さて、では選考の話に移ろう。
ESの締め切りは3/27必着であり、私は他社のES等も忙しく、ギリギリ前日に速達で提出した。受領されると、「受領確認」のメールが1日以内に来る。安心である。
私は先の説明会以外は特に職員と会ったりはしていない。OB訪問はJAXA側からは応じておらず、大学側もOB名簿を公開していなかった。最近は個人情報の関係で企業によっては公開を控えることがある。身近な先輩や知り合いにもJAXAに内定した人など聞いたことがなく、OB訪問はしたくてもできなかった。一応、高校の頃、授業の一環で筑波センターに訪問したことはある。
このような状況の中、私は上記のような宇宙業界の分析をし(ていうかわりと興味が昔からあったので知っていた)、志望動機などを考えた。
ESの設問・私の答えは以下のような感じである。
・志望動機 ;「夢」、すなわち壮大な目標を長期的に抱えることができる+科学技術によって人類の発展に貢献できる+説明会や昔の筑波見学で情熱を感じた
・研究内容
・なぜテーマを選んだか;自分で装置の設計開発ができる+世界初の成果を残せる可能性があるから
・趣味、特技
・サークル・クラブ
・20年後のJAXAで実現したいこと+その時のあなたの役割;宇宙開発・宇宙利用拡大を進めていくためには宇宙を身近にすることが重要。そのためにも宇宙へ行きやすくすることが必要。故に安全・確実・大容量な輸送船の設計開発をしたい
役割は研究開発のリーダーをしたい、目標・進路を決め、徹底的に取り組む
ESの内容自体はいたってシンプル。これで何を見ているのだろうか。分からないが、とりあえず志望動機と将来やりたいこと の2点を重視すればよい。私は物理系専攻なのでロケットなどは微塵もかかわったことがない。だが、説明会では「専攻に関係ない」というから私はその言葉にかけてみることにした。本当にやってみたかったのはやはりそっち系だったので、輸送機開発を推したのだ。宇宙業界の方針とも合っている、と私は思っていた。今思うと、この「推す分野」はこの時点で明確に考えておくべき!!
ここで決めるともうあとに引けなくなる。私は安易に専門と全く異なる「輸送機開発」を推してしまったが、もう少し考えるべきだった。ESではあれを推してたのに、面接ではこれ、みたいだと一貫性がないと思われる。そのため、ESの時点で基本的には「やりたいこと」は決めてしまわねばならない。私は物理系なので「電気電子系」の内容ならなんとかかする?かもしれないのでそれを推すべきだったかもしれない。だが、まあ私はロマンを求めたので後悔していない。
もし受験する諸君がいるのならば、「専攻はたしかに選考とは関係ない。だが専攻及び専門内容をどう「やりたいこと」に活かせるのか明確にしないとダメである。しかもESの時点で!」とういうことを肝に銘じてほしい。
私は面接において「どう活かすのか?」という質問には「研究で培った徹底的に取り組む力」「分析力・問題解決力」を活かす、どんなテーマで扱えると推しまくって2次面接までは突破できた。だが、最終でやられたのは、専門性をどう活かせるのか、技術的にも言える必要があったのかもしれない。まあ、「専攻関係ないって言ってた、そんなの知らね―yo!!」って感じではあるのが本音だが笑
とりあえずこれでESは通過した。結果連絡は2週間後と遅い。確か4/13だった。気長に待とう。この間は他社の選考に総力を尽くすのだ。
そして、適性検査。1次面接を受けた後、ネット上で受けて、合わせて結果が来る感じ。1次面接は次回の記事で。
適性検査は、計数、言語、英語。形式は玉手箱形式。
計数はなんと計算問題のみ!電卓片手に頑張れば終わる。素早さ・正確さを見ているのかな。
言語は論理的に正しい・正しくないとかを選ぶやつ。これも3月の時点で何社か大企業の玉手箱受験してればだいたい問題覚えてたりするので大丈夫。
英語はまず終わらないほど分量がある。玉手箱に英語を実施している大企業はN産・H立くらいしかないため、その辺で対策できるかどうかだろう。
適性検査の内容より1次面接がしっかり見られていると思うのでそっちで頑張るべし。
適性検査対策なら以下の問題集もおススメ!(画像にクリックすると詳細に飛ぶ)
今回はこれで以上である。
気が向いたらまた続きの選考も記してみる。2020年卒以降はもしこのブログに気づいたら参考にしてみてほしい(このブログが検索にかかるかは相当怪しいが笑)。
JAXAを受けたいって人が身近にいたら是非本記事を勧めてほしい、参考になるだろう。
就職活動記録2
一般的な面接の様子
http://blogman55.com/blog-entry-57.htmlより引用
1・私の就職活動
前レポートにも記したように、私の就職活動は3月広報解禁、6月選考開始だった。しかし、私は4月には内定先が決定した。私は大手メーカーの開発職志望であり、技術系は特に選考が早い。近年は人材不足で、理系院生の人材はさらに不足している状況が見て取れる。私の就活した感じだと理系院生の場合、marchあるいは地方中堅国立以上の大学である・成績は上位1/2以上・ある程度真面目にES書いて適性検査も努力、の3条件を満たせばまず1次選考は通る。文系では東大でも普通にES落とされるのにえらい違いである。私の場合、ESの通過率は9割に達した(適正検査は10割である)。現在のところ、理系院生はかなり就職しやすい。
さて、それでは順に私の就活に関連する行動を追ってみよう。
2・3月以前の就職活動
私が就活を意識しだしたのは高校生の時だ。中学の時はまともな部活動はやってなかったのだが、高校では部活動選びの時、帰宅部では就活に影響するかもって思って戦略的に選んだものだ。某運動系?の部に所属し、3年間全うした。実際、ちゃんとやってよかったと思う。特技欄に書くことを増やすことはできた。
大学は学業中心の傍らサークル、アルバイト。
真剣にそれらしいことを始めたのは大学院1年4月となる。来年の就活を見据えてまずはインターンへの参加を検討した。当初からメーカーあるいは研究所への志望が高かったため、その辺でインターンがないか探した。早期に応募できるインターンに「JAXA」がある。4/20くらいにはもう締切っちゃうなどかなり早い。4月なったらES考えて出してしまおう。ちなみに私は考えるのがだるくて前日にばーっと適当に書いて出した。今見てもひどい文章で、結果は当然落選。しかし、まずはこの「書いてみる」「応募してみる」意気込みが大切だったと思う。1年後、私はこの「JAXA」のESには通過できている。
そして当時はJAXAからの悲報を受け取った後は、6月からのインターン応募に備えた。
マイナビ・リクナビが次年度に切り替わり始めるのが6/1からだ。そして応募も始まる。超大手メーカーはだいたい6/20-7/1くらいが締切。インターン実施時期が技術系だと2週間、しかも結構被るw
だから被らないように応募するのも大変だし、両方受かって片方辞退するのも嫌だし、応募先の選定にはわりと時間を要した(インターン辞退は本番辞退を憂慮されるため危険、インターンは選考とは関係ないと唱っているがそうでないところも少なくないだろう)。そんな中、私は6社ほど超大手メーカーに応募し、2社がES通過した。インターンの倍率は極めてと高いと聞いているが30%はまずまずだろう。1社目のM社は人生で初めてのちゃんとした面接ということもあり、緊張した。しかもほとんど対策という対策が面倒くさくてできておらず暗記したことを棒読みで話す(面接で暗記したことを話すのは愚策である、面接テクについては次レポートでいずれ)、想定外の質問には対処できずと散々であった。しかしインターンの面接だというのにこの会社の面接は実に本番の1次面接級の厳しさであった。色々研究や応募テーマ・理由について深く聞かれた、こえーw。M社は残念ながら落選した。
このままでは1社もインターンに行けないと焦ったため最後の1社は頑張り、無事、T社で通過することができた。ここの面接は楽な面接で、聞くことはオーソドックス、緊張を和らげるアイスブレイクにも積極的で学生をしっかり見てくれた、非常に好印象である。
私は8月2週間ほどT社にてインターンを経験した。初めて技術系の仕事に携わったが、新しいものが多くわくわくしたし、大企業ならではの良好な設備には目を見張るものがあった。PDCAの回し方、仕事の雰囲気、働くことのライフサイクル、発表・説明スキルなど学習した点は非常に多かった。2週間程度のインターンシップなら積極的に学生は参加すべきであると思った。
その後、インターン参加に満足したのか、秋は1社だけI社のESを出し落選。そのほか、冬(12-2月)はS社やH社、Y社の1-2日インターンに当選・参加したのみであった。
12月になると、夏インターン参加だけで満足は危ういと感じ、積極的にお試しで選考を受けようと考えていた。そこで12月にまずは外資のA社を応募。
説明会・グループディスカッションに参加。そこそこ自分の意見を述べ、相手の意見を聞く。だけにとどまらず、しゃべってない相手がいたらその人に話すことを促す、あるいは自分の意見に反対がいないか反論を促すなど、GDにおいてはこの「促す」という他社への配慮も個人的には重要であると思う。それをしてきた私は実はGDに落選したことはない。「促す」ことは重要なのかもしれない。
その後、1次面接に参加し、合格。かなり間が開いたが3月に最終面接があり、これに合格して内々定した。
なお、TOEICの対策も6月くらいから行っており、12月には最も良い得点を得られた。3月に受けるのは時間的に厳しいため、TOEICを最後に受けるのならば12月か1月がよいだろう。
また1月には志望業界ではないがIT系のS社の専攻に応募した。ESを提出し、2,3月に1次面接、2次面接とあり、偽りの志望動機をごり押しすることによって見事通過した。
しかし、3次面接において3月であったためこんな練習企業の面接に付き合ってられる時間も少なく、5分遅刻・志望動機の穴を突かれる・プログラミングの課題が全くできなかったの3点攻めによって敗北を喫した。お祈りされてしまったのである。
適性検査対策は1月より前にもインターンや練習企業で少し行っていたが、本格的に本を一冊取り組んだのはこの時期からである。
2月には某K社に応募。説明会、1次面接と通過。しかし、ここの2次面接は鬼門で有名であり、特殊な面接・質問の前になすすべなく撃沈、お祈りを頂く。しかし良い面接練習にはなった、おかげで面接にはほとんど緊張しなくなった。
また、2月からは大企業がOB訪問会という名の早期説明会を行ってくれ、5-6社程度それに参加した覚えがある。場所によっては懇親会で開いてただ飯をこしらえてくれる。おっと、こんなことは言ってはいけないのだ。
※ベンチャー企業の集合説明会(5-6社合同)にも就活イベントで参加したが時空の無駄だった。私はやはりベンチャーの気質に合わず、朝早くから5時間くらいかかった割には得られたものは皆無だった...
.......とまあこんな感じで3月を迎える。
・インターンはよい社会経験であると同時に、通過すれば大きな自信が得られる。実習で評価してもらえればさらなる自信につながる。社会人と関われるのは重要。面接対策もできる
・練習企業のおかげで適性検査対策・ES・面接練習はできた。外資、IT系は早いのでお勧め。ベンチャーでもよいが、高みを目指すなら大手で早い会社の方がいいかもしれない。
※実はirootsという逆スカウトサイトにも登録していたが、全くスカウトが来なかった。いや、1回だけベンチャーから来たんだが行く気が起こらずテンプレで断ってしまった。断ると断った事実も見られるのかな...
3・3月の就職活動
さて、いよいよ3月にマイナビ・リクナビも更新されて就活広報が解禁した。一斉にプレエントリー、とまあそうなんだがここで注意すべきことがある。
「志望度の高い会社はマイナビ・リクナビを使わずにホームページから直接登録する」
ことである。なぜか?マイナビ・リクナビから応募すると、時間差が生じ、企業によっては2-3日後に登録の案内がまとめて送られる。この2-3日の間に説明会やらイベントやらが満席になるリスクがある! まあそれを考慮して枠を追加してくれる場合が多いが、とにかく早く、1日でも早く様子を見たい企業があれば、マイナビ・リクナビは使わないことを勧める。
私は志望度の高い5社ほどはホームページ、他はマイナビ・リクナビを利用した。そんな感じで3/1の昼までには15社ほどプレエントリーした。
最終的にはプレエントリした会社は53社、エントリーした会社は32社だった。多すぎ!!www
私は心配性であったため、かなり多い。理系院生は2-30社しかプレエントリーしないらしい。だが、駒が多いに越したことはないのだ。業界は超大手メーカー(時価総額1兆円以上)、大手メーカー(時価総額1兆円未満)、インフラ・エネルギー、ITのみ。文系の業種・業界には一切出さなかった。事実上、大手病といわれるかもしれんが9割方大企業のみに絞った就活だった(数社だけ子会社or中堅企業もあった)。
直ちに説明会・イベントの予約が可能となったため、3月初週は予約・参加に追われた。また、学内説明会も多く開かれたためそれにも積極的に参加した。学内説明会では推薦応募の仕方などの重要情報も耳に入る。推薦応募の求人票の確認なども大学事務所にて積極的に行った。
そう、理系院生の就活で重要なのは「推薦」の存在である。推薦応募とは、企業側が大学に求人を出し、各大学に欲しい人数を指定してくるものだ。通常の応募は「自由応募」という。文系は全員がこの自由応募だ。同じ大学でも学部学科によって様相は異なる。物理系の場合、以外と幅広く豊富で超大手メーカーからIT・金融に至るまで多様である。機電系じゃないと就活は厳しいとか噂で聞いていたがそれはどうやら出鱈目だったようだ。
しかし、向こうから求人を出してくる割には推薦は全通ではない。大学によって企業が設定している割合も異なるとは思うが、落ちることも十分にあり得る。文系の自由応募よりは楽だが、気を抜いてるとニートになりかねない。
また、推薦応募には利点・欠点がある。
〇利点
選考過程の内、1次免除や2次免除などがあり、自由応募よりも通過する可能性が高まる。
〇欠点
・推薦応募として応募するためには一般的には大学推薦状ないしは教授の推薦状(大学推薦状は発行が遅い場合があるため)が必要である。この書類を提出して内定してしまうとその会社に入社することは絶対となる。これを辞退した場合、大学には来年度から求人が来なくなる、教授との関係の断絶が懸念される。この窮地に陥っても修士論文で合格・終了することはできるかもしれないが、できなくなるリスクも場合によっては高まる。基本的には推薦状を提出したら辞退はできないと考えなければならない。
つまり、推薦を受けられる会社は1社だけということになる。合格するかも分からないのに1社だけとはひどい!!もし落ちたら人気のある会社の推薦枠は埋まり志望度の低い会社へ行く羽目になる。。。
・推薦の求人が出ている会社には自由応募ができないことがある。たとえ応募したとしても落選確率が極めて高いこともある。そう、推薦応募の求人がたくさんあることはうれしいことである、がしかし、逆に言えば応募できる会社の数が極めて少なくなっている。優良企業からの推薦が多いほど、逆に保険にできる優良企業が少なくなる。
とまあ推薦の利点・欠点を述べた。だが、推薦応募にはこの欠点を度返しする裏技がある。大学の学科・企業によって異なるとは思うが、私の大学の学科ではこの裏技が使えたのである。
大学及び学科・企業によっては推薦状を先に出さなくてもよいとするところがあるのだ!!つまり、選考を受けて内々定を得てから推薦状を出せばよく、推薦状を出すまでは辞退してもよいという会社だ。実はこのような会社は多数存在する。よく調べねばならない。私はこのような企業を後付け推薦企業と呼んでいる。どうしても行きたい企業が先付け推薦企業ならば、その1社に絞る必要がある。しかし、後付け推薦に志望度の高い企業があるならば断然有利である。私はこの後付け推薦企業を9社エントリーした。
また、次にエントリー優先候補となるのは、推薦の求人がない(=自由応募で不問)+志望度の高い大手である。私はこの企業群を自由可能企業と名付けていた。私はこの企業群には17社エントリーした。
そして、残りが推薦求人あるけど自由応募+志望度高め大手or志望度の低い企業で固めた第三軍の企業でこれが6社ほどエントリー。計32社である。
さて、話は戻るが3月初週はそんなこんなで予約、参加、推薦確認、証明写真入手、髪型調整とかで終わった。あっという間だった。マイナビ・リクナビ主催の合説は無駄だと感じ、参加しなかった。短期決戦の近年の就活においてこの時期に業界業種も決めていないようではだめだ。せめて金融なのか、メーカーなのかとかは決めておこう。
3月2週目になると、学内の合同企業説明会がある。理系に特化した内容だったので他に興味を持てる企業が増えないか検証しに行ったが........
うーん、あまりためになった気はしない。40分くらいブースで企業説明・質問会をするんだがいまいち頭に入らないというか、やっぱ直接働く社員に座談会とかで聞かないとだめだこりゃ。全くためにならないとは思わないが、企業説明会の方が顔を売る・あるいは出席記録がつくのでそっちの方がよかった。10日くらいからES書かないとーって思い始める。
3月3週目では事業所見学、工場見学、説明会が連日続き、本命企業群に重きを置きつつどの企業を第一位志望にするか見定め、また同時ES適性にも追われた。18日は1次的なES適性ラッシュを迎えた。適性試験の対策なんてしている暇がなかった...のだが、いい対策の方法はある(それは次のレポートにまとめたい)。平日は朝から夕方までと続くケースが多く、家に帰ってもあまりESを書く気力は起きなかった。そのため、土日にいつも勢いよくESを書きまくっていた。
そして、3月第4週を迎え、25日あたりが再び第2次ES適性ラッシュとなった。24日にはテストセンター最高傑作が完成し、これ以上テスセンは受けなかった(INPEX, 野村総研あたりに通過したのでわりといい結果だったのは間違いない)。この時点ではまだ面接を受けた会社は早期選考の3社しかない。が、よい練習になったと思う。
面接練習がしたいのならば大陽日酸が3/10あたりに急に募集を始める面接練習会がおすすめだ。ホワイト企業である大陽日酸は毎年わざわざ学生のためにプロの面接官が面接の練習を小人数限定で行ってくれる。私はその情報を収集して参加するつもりでいたのだが、10時予約開始なのに寝過ごしてしまい、起きたときには満席だった。まあ、早期選考である程度対策していたから問題なかったが...
自信のない場合は参加してみると得られるものは大きいだろう。
最後に3/30もESラッシュだった。3/31までに32社中30社くらいのエントリーは完了した。
とまあこんな感じであっというまに3月は終わった。実に3月の流れは早い。しょっちゅう予約をしては変更・キャンセルなど被ることも多く、スケジュール調整は大変。スケジュール帳は用意しよう!(私はケータイのカレンダーにメモしていたが電話の時確認できないので控えよう、結局私は最後までスケ帳買うのがだるくてルーズリーフに雑多なメモを書くというひどい有様のままだったが...)
実際に就活してみて感じた、3月までにやっておいてよかった・やらねばならないことは以下の点である。
・適性検査対策(テストセンター、SPIwebtesting, 玉手箱, TG-WEB)は必ずやる!;テストセンターはできれば2月までに最高傑作を用意しておく(私は3/24とぎりぎりまで得点アップに努めてしまったが)、私が受けた企業の9割がたはSPIと玉手箱(テスセンとwebtestingは少し違うので注意)、TGwebは2社しかなかった
・プレエントリーする企業の選定;3/1になった瞬間にはどの企業にエントリーするかのリストを志望グループ順にある程度まとめておくこと。特に志望度の高い企業についてはよく意識しておくこと。
・推薦応募の場合、どの企業を推薦で受けるのか、昨年のデータなどから把握しておくこと。どれが後付け推薦かの情報も入手できるとよい。
・ESの志望動機は何社も書くのは大変だ。実際に説明会などに出てみないと分からないケースもある。そのため、志望度の高い数社の志望動機+学地下+長所短所+自己PR+会社選びの軸+趣味・特技・資格とかは書けるように事前に準備すべし。
・TOEICは高いほど有利。とれるなら800以上あるとよい。直接面接で話のネタにされたことは少ないが、そこそこ高いと聞かれることはある。話のネタを増やせるのは有利。グローバルネタにも対応できる。理系でTOEICが高いと比較的重宝される傾向はある。
・インターンにはできる限り参加すべし。2週間くらいのがあると大きい。その企業に顔が売れる、てだけでなくインターン経験が面接の話のネタになったりする。ESにも経験の有無の欄があったりする。ワンデイでも何回かいけば多少は顔が売れる印象はある。そのほか、サークル、アルバイトも話のネタにはなる。
※なお、就活中の研究の話を全く書かなかったが、私の研究室は非常に寛容であったため、研究室にはこの期間2-3回しかいかなかった。全て後輩に投げて私は就活に取り組んでいた。まあ人生の選択の場面であるため当然である。研究室は就活に寛容なところ+ある程度興味の持てるところ+就職実績の高めなところ(見学くらいではなかなか分からない、先輩の知り合いもいないというケースが多いので、教授が企業出身か否かとかである程度判別が利く。企業出身の人は就活寛容・実績豊富の可能性が高い)がベストである。
就職活動記録1
就職活動記録1
1.概要
私はここ最近3, 4月と就職活動に取り組んできた。どの企業に就職するか苦悩の日々が続いた...結果、なんだかんだで就職先が決定したのだ。
ES提出・適性検査受験の波・面接ラッシュとあっという間に私の就職活動は終焉を迎えた。近況を記したいと思う。
中学、高校、大学と進んできてその先は、就職である。
働かざるもの食うべからず、職を得ない限り現代の民主主義社会では生き残ることはできない。収入は勿論、やりがいも必要な仕事を得ることが重要である。
私は出生から社会人に至るまでを第一の人生であると呼称している。学生→社会人への転換は人生の中でも最も大きな生活の変化の一つであると思う。それ故、就職活動にあたっては慎重な選択が迫られるだろう。人生がこれだけで決まる、とは断言できないが人生の方向性を大きく左右するといえる。私は高校生くらいの頃からこの事実をある程度自覚していた。
新卒就職活動を終えるまでは可能性の塊だ。努力次第でどんな企業にも行ける可能性がある、公務員にもなれる、博士に進んで教授にもなれる、弁護士・会計士・建築家などの特殊な職業にも就ける。ニートになることも可能だ。逆に言えばその選択肢は膨大である。
どの道が自分にとっての「正解」なのかは誰にも分からない。
今後新卒就職活動を目指す者がいればまずは大枠から将来の道を決めるべきだろう。
私は理系の大学院生であるためその方面での就職活動について記述する。
私はメーカーの技術系志望である。 私自身の詳細な就活体験については次記事を参照いただきたい。ここでは就活を始めるにあたって頭に入れておくべき世の中の構造について論じる。
2.スペック
具体的なスペックは身バレが怖いため記さないが、ある程度記しておこう(どうせこんな辺境の記事を見に来るもの好きは少ないとは思うが、念のためだ)
・MARCH以上理系大学院生
・実験系の物理学専攻
・TOEIC800点以上
・普通自動車免許持ち
・成績は上
・研究成果はあまりなし
3.就活第一の選択 仕事の種類
就職活動をすると決める前に、まずは大まかな自分の将来を決める必要がある。
大学院1年生(あるいは大学3年生)4月になった時に考え始めれば十分である(それ以前でもよい)。
理系として大学院(医学部以外)に入学した瞬間、諸君には次の選択肢が与えられている。
1・民間企業への就職
2・公務員への就職(民間と併用も可能だが、忙しさは1.5倍くらいになるだろう)
3・博士課程へ進み研究者を目指す
4・起業する
5・ユーチューバー・小説家・パイロット・弁護士・会計士・政治家などそのほか特殊な職業を目指す
6・ニートorフリーターになる
それぞれについてみてみよう
1.民間企業への就職
新卒なら最もこのケースを考える人が多い。世の中に多様な企業があるが、大きくベンチャー企業・中小企業・大企業といったくくりがある。基本的には大企業への就職が吉とされる。というのも、収入が高い、福利厚生の充実、技術系であれば設備が充実といった特長がある。とにかく安定的である。
2.公務員への就職
私は公務員を考えなかったためそれほど詳しくはない。
国家公務員(総合・一般・専門)と、県・市の地方公務員(上級・中級・初級)の2種類に大別される。最も難関とされるのは国家公務員総合職、いわゆる官僚である。
文系にとっては最難関といわれるが、理系院生からすると理系の物理区分あるいは工学区分で試験を受けると実は文系のそれほど難関ではない。試験問題は大学院入試に手が生えないか、生えた程度の問題が多い。それに、倍率も文系に比べれば高くない。
平成28年度の人事院のデータによれば1次試験では、大卒で文系(政治法律経済人間科学の平均)が12.3倍、理系(工学物理農学水産自然環境)6.65倍である。2倍近く合格のしやすさが違う。院卒ともなれば理系は3.35倍である。文系大卒の4倍も通過しやすい。国家公務員総合職になりたい、だけなのであれば理系院生が望ましい。
十分な訓練(3か月から半年程度か?)を積むことができれば試験突破は困難ではないだろう。しかし、国家公務員総合職の難しいところは、試験に1次、2次、さらには政策討議試験や小論文と合格したところで官庁訪問・面接で通過できなければ無意味となる。
試験自体は合格さえすれば3年間は有効であるため、早めに受験しておけばチャレンジ回数は増やせる。試験だけでなく、面接も難関であるといわれており、希望の省庁へ行くことなど、いずれにせよ至難を極めるだろう。
3.博士課程へ進み研究者を目指す
これも理系院生なら誰しも考えたことのある道ではなかろうか。しかし、それを実際に実行するものはごく一部である。なぜならば、極めてリスキーだからだ。
研究成果をたとえ残すことができ、博士課程を無事卒業できたとしても、必ずしも安定したポストに入れてもらえるとは限らない。さらに年齢的な問題でそこから民間企業への就職はやはり修士と比べると難しい。30歳に至るまで具体的な将来の道筋が確定しないというのも大きなプレッシャーとなるだろう。最悪、教授になれない、大企業にも入れない、といった事態につながる恐れがある。これらのリスクを度外視してでも研究をしたいという強い熱意を持ち、強運を持つ者なら成功者となるだろう。
なお、近年は大手企業も博士の採用に積極的になる傾向があるため、一概には言えなくもなってきている。しかし、若干の改善が見られている程度であり、依然として国内では博士を取り巻く環境は良好とはいえない。英語の才がある場合は海外へ行くことが推奨されるものの、人材の海外流出という面で問題視されてもいる。この状況は文部科学省にどうにかしてもらいたいものである。
4・起業する
これはこれでリスキーである。リスクを取らねば大成を成すことはできないが、この起業で成功するには博士以上に高いリスクが考えられる。起業するためには資本金が必要である。また、それほど大きな資本金が集められるとも思えないため、借金によって賄う必要がどうしても出てくる。運が良ければ何回か事業を試せるかもしれないが、失敗するたびに負債は増大する。失敗に回数制限がある上、事業が成功するかどうかも運 によるところが大きい。成功すれば素晴らしいが、失敗した場合6のニート・フリーターよりも悲惨な未来が待っている。
5・そのほかの職業
1-4以外にも実に世の中には多彩な職業が存在する。しかし、これらは特別な才能、ないしは資格を要するものが多い。そのため不用意に才能を持たない者がなると厳しい現実に直面する可能性も有る、あるいは資格が必要な場合はそもそもその資格の取得が極めて難しい。しかも職業によっては収入源が不安定化しやすいものもあり、リスクが伴う。
才能ならスポーツ選手、音楽家、芸能人、ミュージシャン、芸術家、漫画家、小説家、探検家、冒険家、評論家、ユーチューバーなど
4・にも含まれるであろうが自営業として農家、漁業など。でもこれらは実家を継ぐなどしないと厳しい、アシスタントとして雇われる、などはあるかもしれない
6・ニート・フリーター
これになるのは勇気がいる。できれば避けたい職業である。親のすねをかじることで40歳くらいまでは生き残れるかもしれないが、特別金持ちの家系でない限りはそれ以後定職に就くことができず、やがて食費と定住費に苦労して生活保護、ないしはホームレスへの道が待っている。しかしなりたくなくてもやむを得ない事由でそうなってしまうことは人生考えられる。しかし自殺を考えるのはまだ早い。その場合、まずは職探しをすべきだがそれでもなんともできない場合、
・野生で狩猟生活・自給自足な生活を送るのもありかもしれない。
・海外で職探しをする
・人出不足である過疎地域にて農家や漁業の弟子入りする
・腹をくくって犯罪者になる、失うものがないため生き残るために罪に手を染めることもあり得てしまう。犯罪を推奨するわけではない。しかし、最終手段である。自殺とどちらがマシかを考えたとき、自分の命を大事に思うのなら力によって他者を冒涜してでも生き残る野性的な道を選ぶしかないのかもしれない。恐るべき「力の時代」の到来である。万一、捕まっても刑務所でホームレスよりはマシな生活を送れるだろう。まあ、人間を捨ててクズにはなってしまうが・・・
まずは最終手段に出る前にやれること全てを試してみる努力が必須である。その努力をしていないのであれば同情の余地は皆無である。
4・就活第二の選択 業種業界の種類
ここでは前節の「1」、民間企業を選択した場合を前提に進める。世の中には多様な業種・業界がある。業種は文系であれば、事務職、営業職など、理系であれば研究職、設計開発職、生産技術職、SEなど。また業界も金融、物流、インフラ、小売、商社、IT、メーカー(機械、電機、食品、化学、薬品、建築、精密機器など)、広告、飲食など多岐にわたる。ぶっちゃけ私はこの中だとインフラ・メーカーにしか詳しくない。だが、物理系の学生ならばこのあたりが圏内になるのではないかと思う。
どの業種・業種にするか。業界についてだが理系の場合、まずは科学技術を活かすか、それとも鍛えた論理的思考能力を活かすか、それとも全く関係のない職に就きたいかで大別される。技術を活かしたいのであればインフラ・メーカー・ITの技術、論理的思考力をそれ以外で活かしたいのならば金融、コンサルが挙げられる。
メーカーの技術系ならば、職種は会社によって異なるが、研究・設計開発・生産技術・品質保証・SEなどに大別される。研究職は基本は研究所、そのほかの職種は工場勤務となる。現場の作業員ではなく技術総合職であるため現場に赴く機会は多くはない(設計図との確認など)。頻度は会社によるが某大手電機メーカーの開発職によれば工場内の現場とオフィスの滞在時間比率は7:3くらいらしい。
研究:企業によって定義は異なる。基礎研究のみのところ、あるいは製品化をある程度控えた応用研究か。わりと研究職はフレックスタイムを活用して自由にやっているところが多いように感じる。しかしそれも財務状況の良い会社であるが故であり、そうでなければ雰囲気はよくないかもしれない。また、成果が一層求められる職種であるため成果を万一出せなかった場合、苦しい立場(「出向」など)に追い込まれる可能性も有るが、これもやはり会社によるだろう。
設計開発:こちらは既存の技術が存在しており、それを活用して魅力的な製品を開発していくというもの。設計職は3DCADを駆使してモノづくりを行う会社が多く、パソコンとずっとにらめっこ、というケースもある。また、実際の製品を使う実験・測定が中心の開発職もある。これも企業によってまちまち。この辺は社員懇談会などで探ってみるとよい。
生産技術職:その名の通り、生産設備の整備・開発である。現代は目まぐるしく需要が変化している時代である。お客様からの製品に対する要求も頻繁に変化する。大量生産するためには生産設備は頻繁に改良・改修・新規開発が必須となる。そのため生産技術は直接会社の生産する製品そのものには携わることはできないが、製品を作るために必要な機械を作ることはできる。よく工場見学で見る生産設備の機械は生産技術職の努力の結晶だ(外注で入手しているものも多いであろうが)。その意味では、機械いじりが好きならば意外と生産技術職も面白そうではある。事実、多くの製造業は設計開発ばかり人気であるため、生産技術職の数が不足しており、積極的に生産技術職への応募をアピールしているように見受けられた(特に自動車関連のD社は生産技術採用に積極的な印象を受けた)。
品質保証:製品の品質を調べる。出荷の有無の権限を担う役職であり意外と重要ポジション。責任は大きい。製品が大きい場合、現地での試験・品質チェックも主導する。しかし、上流の開発に比べて新たに自分でモノを形作ることはできないため、モノづくりをしたいなら避けたいポジション。
5・私の就職活動
私は2019卒ということになる。つまり3月就活解禁だ。経団連によれば6月には選考開始であるため、3か月間の戦いということになる。長い...
しかし、どの企業を目指すにしろ、大方4,5月には大勢が決まってしまう。実際、こうして私も4月中旬には事実上就職活動は終了している。特にメーカー技術系志望の場合、推薦・自由選考を問わず4月には内々定が出る会社が多い!!事実上、経団連の意向は無視されているのである(6月以前の面接は「面談」と書かれていることが多い。事実上、面接と同義であり、立派な選考活動である)。就活は極めて短期決戦だ。
私は大手メーカー技術系の研究職ないしは開発職で応募した。理系院生の王道コースは研究職だが、成果に追われる日々も長い目で見ると苦しいと感じ、開発職での応募を決めた。詳しい就活の推移は次レポートにて記述しよう。